Amazonの在庫管理ツールとは?セラーセントラルとの違いと、他モールとの在庫連動の仕組み
Amazonと楽天市場などを併売していて売り越しを防ぎたいなら、セラーセントラルだけで管理するのではなく、各モールの在庫を自動で連動させる在庫連動ツールを使う方法があります。この記事では、Amazonの在庫を他モールとあわせて管理するときに押さえておきたい考え方と、ツールを選ぶ前に確認したいことをまとめています。
【この記事でわかること】
- セラーセントラルで管理できる在庫の範囲と、併売時に手作業が残る理由
- 手作業の更新で売り越しが起き、Amazonの評価に影響する仕組み
- 在庫連動ツールの仕組みと、導入前に確認したいポイント
セラーセントラルの在庫管理はどこまで対応できる?
セラーセントラルで管理できるのは、Amazonに出品している商品の在庫までです。楽天市場やYahoo!ショッピングなど、他モールの在庫数はセラーセントラルから変更できません。在庫の更新のされ方は、出荷方法によって次のように分かれます。
| FBAに預けた在庫 | 自社出荷の在庫 | |
|---|---|---|
| 在庫数の更新 | 入荷・出荷に応じて自動で更新される | 出品者がセラーセントラルの在庫タブで更新する |
| 他モールとの関係 | 他モールの注文に使うには、マルチチャネルフルフィルメントなど別のサービスを利用する | 同じ在庫を他モールでも売ると、売れるたびに各モールの画面で修正が必要になる |
なお、Amazonの初心者ガイドでは、大口出品の場合はサードパーティーのシステムによる在庫管理も使えると案内されています。外部ツールと組み合わせる運用は、Amazon側でも想定されています。
参照元:Amazon出品サービス 初心者ガイド、
Amazon出品サービス 在庫管理完全ガイド
なぜ手作業の在庫更新では売り越しが起きるのか?
手作業の在庫更新で売り越しが起きるのは、在庫を直すまでの空白時間を仕組み上なくせないためです。
在庫を直すまでの空白時間に、別モールで注文が入る
楽天市場で商品が売れても、Amazonの在庫数は担当者がセラーセントラルで修正するまで「在庫あり」のまま表示されます。在庫が1点しかない商品なら、その間にAmazonで注文が入った時点で売り越しになります。空白時間が長くなりやすいのは、次のような場面です。
- 深夜・早朝や休日など、担当者が管理画面を見ていない時間帯
- セールやキャンペーンで、短時間に注文が集中するとき
- 出荷作業や問い合わせ対応に追われ、在庫の修正が後回しになるとき
Amazonの在庫管理ガイドでも、エクセルなど手作業による管理は、リアルタイムの在庫数の反映が難しいとされています。
Amazonでは出品者都合のキャンセルが評価に残る
在庫切れで出荷できず、出品者側で注文をキャンセルすると、アカウント健全性の指標である「出荷前キャンセル率」に計上されます。Amazonが出品者に求めている主な指標の目安は次のとおりです。
| 指標 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 注文不良率 | 低い評価、Amazonマーケットプレイス保証申請、チャージバックが発生した注文の割合 | 1%未満 |
| 出荷前キャンセル率 | 出品者の都合で出荷前にキャンセルした注文の割合 | 2.5%未満 |
| 出荷遅延率 | 出荷予定日より後に出荷通知を送った注文の割合 | 4%未満 |
出荷前キャンセル率は出品者出荷(自社出荷)の注文にだけ適用され、2.5%を超えるとアカウントが利用停止になる可能性があります。現在の数値は、セラーセントラルの「パフォーマンス」から「アカウント健全性」を開くと確認できます。
在庫連動ツールを使うと、Amazonの在庫管理はどう変わる?
在庫連動ツールを使うと、いずれかのモールで注文が入った時点で、ほかのモールの在庫数が自動で減ります。在庫がなくなれば、出品の取り下げも自動で行われます。
| 場面 | 手作業の場合 | 在庫連動ツールの場合 |
|---|---|---|
| 楽天市場で売れたとき | 担当者がセラーセントラルを開いてAmazonの在庫を修正する | 注文の取り込みを起点に、Amazonの在庫数が自動で更新される |
| 深夜・休日の注文 | 担当者が対応するまで在庫表示がずれたままになる | 時間帯に関係なく更新が続く |
ただし自動連動でも、更新までの短い時間差は仕組み上残ります。残り数点の商品は、モールごとの振り分け設定で補う運用もあります。
在庫の振り分け方や、時間差への備えについては、ネットショップの在庫管理を効率化|複数モール運営の手間を一元管理で解決する方法で詳しく解説しています。
Amazonと他モールの在庫を連動させる前に、何を確認すればいい?
導入前には、自社の販売形態に合った連動ができるかと、在庫以外の業務までまとめて扱えるかの2点を確認しておくと、導入後に手作業が残りにくくなります。
併売しているモールへの対応と、Amazonの出荷方法
販売形態との相性は、次の3つの観点で確認できます。
| 確認項目 | 見ておきたいこと |
|---|---|
| 対応モール | 楽天市場やYahoo!ショッピングなど、今出品しているモールとAPIで連携しているか。今後出店を考えているモールも対象か |
| Amazonの出荷方法 | 自社出荷とFBAを使い分けている場合、どちらの在庫を連動の対象にするか。FBAの在庫をツール側でどう扱えるか |
| 商品コード | モール間で同じ商品を紐づけるために、SKU(在庫管理の最小単位を表す管理番号)を揃える必要があるか |
商品コードをモールごとに別々の番号で登録していると、ツールによっては同じ商品として紐づけられない場合があります。各モールの登録状況を事前に棚卸ししておくと、移行時の手戻りを減らせます。
注文・発送・問い合わせまで同じ画面で扱えるか
売り越しが起きると、在庫の修正に加えて、注文のキャンセル処理や購入者へのお詫び、問い合わせへの返信まで発生します。在庫だけを連動させても、注文確認や発送処理、問い合わせ対応がモールごとの画面のままだと、日々の作業の多くは残ります。
| 業務 | 確認したいこと |
|---|---|
| 受注処理 | 全モールの注文を1つの画面で確認・処理できるか |
| 発送処理 | 送り状の発行や伝票番号の反映をまとめて行えるか |
| 問い合わせ対応 | 購入者からのメッセージをツール上で確認・返信できるか |
| サポート | トラブル時に電話やメールで相談できる窓口があるか |
受注処理を一元化する仕組みは、EC受注管理を効率化するには?一元管理システムの仕組みと選び方を解説で整理しています。
ほかに、発送の工程をどこまで自動化できるかは、EC発送の自動化はどこまでできる?7つの工程別に対応範囲を整理で工程ごとに解説しているので、合わせてご覧ください。
Amazonを含む多モールの在庫と注文を一画面にまとめる「ラクーン」
複数モールの在庫を手作業で揃え続ける負担や、売り越しのリスクは、担当者の注意力ではなく仕組みで減らせます。ここまで整理してきた在庫連動と、注文から問い合わせまでの一元管理を実現するのが、EC一元管理システム「ラクーン」です。
売れたモール以外の在庫を自動で調整|14モール・カートとAPI連動
ラクーンは、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、メルカリShops、Qoo10、eBayなど14のモール・カートとAPI連動しています。商品が売れたモール以外の在庫は自動で減数、または出品の取り下げが行われるため、セラーセントラルと楽天の管理画面を行き来して在庫を直す作業がなくなります。在庫以外の業務も、同じ画面の中で進められます。
| 機能 | 日々の運営で変わること |
|---|---|
| 注文の取り込みと一括処理 | 送り状の発行(API対応)、伝票番号の取り込み、注文者への連絡をまとめて処理できる |
| 取引メッセージの管理 | 購入者からの問い合わせを、モールごとの画面を開かずに確認・返信できる |
| トップページのタスク表示 | 入金確認や未発送の注文など、その日に処理することを一画面で把握でき、確認漏れを防ぎやすくなる |
困ったときに相談できる|専任担当のサポートとお客様対応代行
ラクーンをご利用のストア様には専任の担当者がつき、契約前・契約後を問わず電話やメールでサポートしています。休日には緊急連絡用のメールも用意しています。オプションのお客様対応代行サービスでは、購入者からの問い合わせやクレームに弊社のスタッフが取引メッセージやメールで対応するため、担当者は在庫や発送の業務に集中しやすくなります。
社内システムや倉庫システムとの連携など、運営体制に合わせたカスタマイズにも対応しています。Amazonを含む7ストアをラクーンで管理しているプラスワン株式会社様からは、全モール共通の画面がわかりやすく、お客様対応代行も使うことで売上アップの施策に注力できている、という声をいただいています。
資料では機能の詳細を、デモサイトでは実際の画面操作を確認いただけます。Amazonと他モールの在庫連動について、まずはお気軽にご相談ください。